【旅と手しごと】ボリビア・世界一の高所にある首都ラパスへ:チョリータさんのポーチとアンデスの布使い
※前回までのおはなしは こちら
ボリビア・ラパスは、世界一の高所にある首都として有名な街。山の上まで家が立ち並んでいます。
日本でもほかの国でも、上に行くほど富裕層というイメージがあるけど、ここでは山の上ほど低所得者、下ほど富裕層だそうです。
素晴らしい景色!
空がとても近く感じるわね。
今の大統領がロープウェイを整備してからは、路線がバス並みにあって、観光用ではなくて生活の足として使われているんですって。上の方の家は屋根や窓がなかったりするんですけど、下の方はビルやマンションが多いなという印象でした。
屋根がないなんて、寒くないのかしら?
私の訪れた季節は、湿度とかあまりなくて涼しく、過ごしやすかったです。
ちょうどカーニバルの最中で、お店はほとんど閉まっていました。初日にすごく盛り上がって、夜中まで飲んで踊って歌って、二日目だったので、みんな踊り疲れておうちにいたみたい。
力尽きるまで、全力でカーニバルに参加するというのが良いわね。
さて、今回ご紹介するのは「チョリータさん」のポーチとバッグです。
チョリータさんて、だあれ?
「チョリータさん」とは先住民の女性という意味で、民族衣装を着て、三つ編みで山高帽をかぶって、布を巻いたりしています。
数年前まではこの言葉は差別用語だったらしいんですけど、ボリビアの大統領が先住民の方から選ばれて、それからチョリータさんたちの地位がぐいっとあがって、卑下するわけではなく、アイデンティティを表す言葉として使われるようになったんですって。手仕事のモチーフとしてもよく見かけます。
彼女たちが、ボリビアの象徴になったのね。
ふわっとしたスカートに、思い思いの布をまとう着こなしが素敵だわ。
そうなんです。アンデスの女性たちは布使いが上手で、ストールとして使う以外にも荷物を背中に背負ったり、赤ちゃんの抱っこひもにしたりしていました。日本の風呂敷の大きいバージョンみたいな感じで、何通りにも使えそうです。私も使いこなせるようになりたくて、買ってきちゃいました。
鮮やかな色合いが、着こなしのアクセントになりそうね。
カーニバルの街を後にしたわたしたちは、「奇跡の絶景」と呼ばれる広大な塩の大地、ウユニ塩湖へ向かいます。
(次回へつづく)
旅する雑貨屋「Hin plus」
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