【世界のお茶】中国・お茶をめぐる旅:中国雲南省1~景洪到着
2011年9月26日。
上海から昆明経由で約5時間、雲南省は西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州の州都、景洪に到着です。雲南省というと、北部のシャングリラや麗江、大理等の世界遺産が有名ですが、南部のお茶産地が目的の今回は、見送り。ひとつの省とはいえ、雲南省の面積は日本の国土面積とほぼ同じ。中国、広いです・・・!
シーサンパンナはラオス、ミャンマーと国境を接しており、気候や民族も東南アジアのよう。
プーアル茶の生産と少数民族が多いことが特色で、町の看板には必ず中国語とタイ族の言語が併記されているのです。写真は、シーサンパンナ空港と、私たちが泊まったホテルです。南国です。
景洪の町を歩いてみました。9月末とは思えない暑さです。
通りはきれいで、歩いている若者の服装も上海とさほど変わりません。いい車が走っているのは、プーアル茶で一儲けした方たちでしょうか。人々ものんびりしていて、わたしたちが想像する中国の田舎町とは、やっぱりちょっと違う雰囲気。
景洪港にも立ち寄りました。漢字の隣に書いてある文字がタイ族文字ですが、タイ在住歴のある夫に聞いたところ、現在のタイの文字ではないようです。
タイ族=タイ人のルーツというわけでもなさそうです。タイの人々は、タイ族のことを、ルー族と言うらしく、これはルー族の文字ということになるのでしょうか。
そして、目の前に広がるのは、メコン河です!中国名は瀾滄江と言います。
ここから船で10時間ほどメコン河を下り、タイのチェンセンに行くこともできるそうですが、現地で確認すると、その船は不定期運転で、1か月に1度あるかないかだそうです。旅行会社でも団体でないと手配できないらしいので、本気で乗りたい場合は事前に地元の旅行会社に連絡を取って、運航の予定のある日に合わせて景洪に行くのが確実です。
雲南省と言えば、やっぱり麺です!写真は涼面と言って、米で作った麺を冷やしていただく食べ方です。酸味と少し辛みのあるスープに、上に載った昆布の千切りとピーナッツ、香菜が美味~。上海でも雲南料理は人気でした。
そしてメコン河のほとりに広がる飲食街でオーダーしたのは、やっぱり現地ビールでしょ。
その名もメコン河ビール。メコン河の夕陽を見ながら、暑い一日の終わりです。
(つづく)
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田中友美
[ TEAスタイリスト ]
学生時代、北京留学をきっかけに中国茶に傾倒。大学卒業後、上海にて3年間勤務。世界の茶産地への旅をライフワークに中国茶をメインとしたイベントの開催や茶葉・茶器の販売などを行う。お茶を囲むことで生まれるご縁「茶縁」を大切に活動している。