【旅と手しごと】ラトビア・手編みのカゴとリガの中央市場
※前回までのおはなしは こちら
「森の民芸市」では、素敵な出会いが本当にたくさんありました。その余韻に浸りながら・・・今回ご紹介するのは、柳の枝で出来た手編みのカゴです。
カゴ大好き!森の中で編んでいるのが気持ち良さそうだったわね。
「森の民芸市」で見かけて、とても気に入ったのでアトリエにもお邪魔しちゃいました。
この工房は、自宅がアトリエになっているんですけど、家の前に畑があってそこで柳を育てています。お隣に小さなおうちがあって、誰かに貸しているのかな?と思ったら、柳をそいだあと、乾燥させるための小屋だそうで、びっくり。ここで乾燥させたものを編んでいくそうです。
濃いグリーンが青空に映えて素敵ね。
ラトビアのカゴって、編み方に特徴はあるの?
取っ手の脇のひし形がラトビアのカゴの特徴だと言われています。ここの工房はすごく丁寧に編んでいて、丈夫で長持ちするんです。
ひし形がアクセントになっているのね。ラトビアの人は、どんなときにカゴを使うのかしら?
バッグとしてお洋服に合わせたり、マーケットに行くときの買い物カゴとしても持っていくそうです。あとは、夏はベリーを摘みに、秋冬はキノコ狩りに持って行ったりと、暮らしの身近にあるものですね。
季節に合わせて入れるものが変わると、カゴの表情もまた違って見えて楽しそうね。
バルト三国の人は、カゴ使いが上手なんですよね。マーケットや路上でも、暮らしに上手にカゴを取り入れている現地の人を見かけます。お部屋のインテリアにも何気なく使われていて、カゴ好きの私はテンションが上がってしまいます。
そういえば、エストニアのタリンでもスーパーへ行っていたわね。ラトビアでもよく行くの?
もちろん。リガ市民の台所、中央市場へよく行きます。ドーム型の建物が並んでいて、屋外・屋内ともに活気にあふれているんです。建設当時ラトビア領内にあったドイツのツェペリン型飛行船の格納庫が移築して使われたそうです。
日常雑貨、食べもの、お花までなんでもそろうのね。
冬はくるみなどのナッツ類でにぎやかだけど、夏はベリーがたくさん。いちごをすくう木製の大きなスプーンまで可愛くて、わくわくしちゃいました。
マーケットで食べる分だけ買って、ホテルでゆっくり味わうのも旅の贅沢なひとときよね。
ラトビアをたっぷり楽しんだわたしたちは、バルト三国旅の最後の国、リトアニアへ向かいます。
(次回へつづく)
旅する雑貨屋「Hin plus」
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