【イベントレポート】レバノンワインと遺跡の街歩き(オリーブオイルとめぐる中東第4回)
「レバノンワインと遺跡の街歩き」にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
レバノンにある世界遺産:アンジャル、バールベック、ビブロス(ジュメイル)、ティール(スール)、カディーシャ渓谷に加え、美しい港町バトロンでの街歩きや、一面のぶどう畑が美しい「バトロンマウンテンワイナリー」、レバノン東部・ベカー高原にある1857年創業の老舗シャトー「Cheateau Ksara」などのワイナリー探訪について、ZAHARA代表・井上祐花さんにご紹介いただきました。
公共乗り合いバス「セルビス」でレバノンを旅したという井上さん。
レバノンの地図を見ながら、井上さんと一緒に旅する気分で、地元の方との触れ合いエピソードや、遺跡の歴史についてお話をうかがいました。
レバノンが、イスラム教とキリスト教の混在する街だというイメージはなんとなく持っていましたが、遺跡にもその歴史が色濃く残っていることや、美しい山と海のある中東のリゾート地であることなど、新しい発見がたくさんありました。
後半は、老舗シャトー「Cheateau Ksara」の赤ワインをいただきながら、ワイナリーのお話を。
フランス統治以前からワイン作りの習慣があったというレバノンでは、コルクのかわりにオリーブオイルを垂らしていたそうです。世界各地で生産されること、産地や品種で特徴があることなど、オリーブオイルとワインには、共通点がたくさんあり、オリーブオイルの製造・販売を行うワイナリーもあるそうですが、昔からどちらも暮らしのそばにあったのですね。
ピザのような生地にザータルをふりかけて焼いたマナキーシュ(Manakeesh)、バケットに添えたラブネ(Labneh)という水切りヨーグルトペーストと、井上さんの仕入れるこだわりのオリーブオイルが美味しくてワインがすすみ、参加者の皆さんの会話も弾む楽しい時間となりました。
材料:
無糖ヨーグルト・・・500g
塩・・・小さじ1
スペアミント(あれば好きなだけ)
エクストラバージン・オリーブオイル
作り方:
1. ざるにキッチンペーパーを二枚繋げて敷き、その上に塩を混ぜたヨーグルトを入れる
2. 1.をボールに入れ、キッチンペーパーでヨーグルトをおおい、重し(お皿など)をして冷蔵庫で一晩置く
3. 2.の水分がとれていたら好みで刻んだミントを混ぜ、皿に盛り、オリーブオイルを垂らす
[ フェアトレードショップZAHARA代表 ]
井上祐花
2005年より研究のため、パレスチナをたびたび訪れる。2014年、パレスチナのオリーブオイルを販売するフェアトレードショップZAHARAを設立。オリーブオイルとともにパレスチナの文化も紹介している。