【イベントレポート】アラブのお茶飲み比べ(オリーブオイルとめぐる中東第5回)
「アラブのお茶飲み比べ」にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
お茶の起源から、シルクロードを通ってお茶がどのように中東に広まっていったのか、また各地域での独特な飲み方やお茶文化について、ZAHARA代表・井上祐花さんにご紹介いただきました。
今回飲み比べしたのは、シャーイビッナアナア(ミント入りの紅茶)、ズフラート(草花をブレンドしたハーブティー)、カモミールティー、メグリチャイ。井上さんの取り扱うオリーブオイルとキャロブシロップを使って作ったカップケーキと一緒にいただきました。
中東地域におけるお茶は、朝、昼、晩と飲まれるとても大切な飲み物であり、おもてなしの象徴なので、勧められたら断られるのは失礼にあたるそうです。ちなみに、コーヒーが出てきたら、「そろそろお開きにしたい」という意味で、どちらもおかわりは3杯まで、という暗黙のルールがあるのだとか。ご紹介いただいたトルコ・イラン・エジプト・パレスチナ・シリア・レバノン・モロッコ・リビアなど、各地域で異なる飲み方やブレンドがありますが、美味しいお茶でお客さまをもてなしたいという気持ちは世界共通なのですね。
シャーイビッナアナア(ミント入りの紅茶)。生のスペアミントを使うのが美味しい秘訣だそうです。砂糖多めが現地流。
ズフラート(草花をブレンドしたハーブティー)。バラ、マーシュマロウ、セイヨウヤマハッカ、ライム、ヤナギハッカ、セイヨウトネリコ、アーモンド、カモミール入り。
飲み比べた4種類の中で、特にインパクトのあったメグリチャイ。ナッツやスパイスを煮出して飲むレバノンのお茶で、飲み終わったらナッツを食べて楽しむことも出来ます。アニスとナツメグの香りがぐっとくる、クセ強めなお茶ですが、ショウガとシナモンが効いていて、寒い季節にぴったりでした。
ブレンドに良く使われるというドライレモン。褐色が陰干し、真っ黒な色のものが天日干しだそうです。
材料:
(カップ5個分)
小麦粉80g
牛乳30g
キャロブシロップ40g
ZAHARAエクストラバージン・オリーブオイル30g
ベーキングパウダー5g
卵M1個
シナモン小さじ1/2
ナツメグ小さじ1/3
1.小麦粉はふるい、卵は溶いておく。
2.ベーキングパウダー以外の材料を混ぜ、BPをいれたらさっくりまぜ、カップ8分目まで入れる。
3.180℃に余熱したオーブンで10分ほど焼く
材料:
アニスシード 大さじ1
シナモンスティック 2本
クローブ 3粒
ナツメグ 1/4
ショウガスライス 2~5枚
ナッツ 適量
水 4カップ
砂糖 適量
1.ナッツ類を茹で、皮をむく
だいたい1分弱茹でたらアーモンドの皮がむけるかを試して、大丈夫なら全てのナッツをザルにあけるて、皮をむきます。
2.ポットに400mlの水をいれ、沸騰させる。お好みで水の量は増減してください。
3.砂糖を入れ再沸騰させる。今日の量はスプーン山盛り二杯です。
4.ポットにスパイスと生姜スライス2枚いれ、弱火で10分煮出す。
5.グラスにチャイを漉しながらいれ、ナッツを浮かべて出来上がり。
以上でできあがりです。
スパイスの量もお好みで増減してください。
[ フェアトレードショップZAHARA代表 ]
井上祐花
2005年より研究のため、パレスチナをたびたび訪れる。2014年、パレスチナのオリーブオイルを販売するフェアトレードショップZAHARAを設立。オリーブオイルとともにパレスチナの文化も紹介している。