【世界のお茶】中国・お茶をめぐる旅:中国雲南省5~陸路でタイ入国前半
プーアル茶を堪能したところで・・今回の旅のもうひとつの目的、中国からタイへの陸路での入国です。
通常、雲南省から陸路でタイに入るには、景洪から勐腊(以下、モンラー)という国境近くの県までバスで移動し、ラオス・フエサイ行きのバスに乗ります。フエサイに着いてから少し移動し、メコン河を渡るとタイ・チェンコンです。
わたしたちは易武山へ行った後、地理的に景洪には戻らずにそのままモンラーまで送ってもらうことにしました。
途中の車窓からの景色はとてものどかでなんだか懐かしく、どこか知っている原風景のように感じました。
途中、熱帯雨林国家公園の望天樹風景区に立ち寄りました。スピードボートで川を10分ほど下り、そこから先が高さ40-80メートルもある巨大樹、望天樹の入口です。よっぽど植物に興味がある人でなければ、短いほうのトレッキングコースで十分だと思います。
特色として、望天樹に掛けられた高さ約30メートルのつり橋を渡ることができますが、さすがにコワイ・・・
ジャングルを満喫した後、モンラーの町に到着です。ここでタクシーのドライバーともお別れです。ほんの数日一緒にいただけですが、この頃には旅の仲間のような感覚に。お世話になりました!
モンラーでの最初の仕事、翌日のフエサイ行きのバスチケットは、モンラーのバス乗り場で入手できました。
この前日に景洪で手配しようと思ったのですが、乗車一日前でないと手配ができないと言われ、仕方なく場当たり的に。最初はチケット売り場のおばちゃんが「ない」と言うのを、何とか機嫌を取って「あるよね?あるはずだよぉ」とねばると「あ、あったわ」と言って、予約してくれました。みなさん、諦めずに、ねばりましょう・・。
チケットはこんな紙切れです。
翌朝8時半に出発するバスで国境越えを含む8時間の旅、お値段は98元(約1200円)です。出発時間が早いので、バス乗り場の隣にあったホテルにチェックイン。
なんと1泊1部屋60元でした(約900円)。上海だとありえない値段だな~。
雲南省の物価は思っていたより安かったです。ちゃんとツインベッドだし、お湯も出るし、下の宴会場から延々聞こえてくるカラオケはお愛嬌として、早めに就寝です。
(つづく)
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田中友美
[ TEAスタイリスト ]
学生時代、北京留学をきっかけに中国茶に傾倒。大学卒業後、上海にて3年間勤務。世界の茶産地への旅をライフワークに中国茶をメインとしたイベントの開催や茶葉・茶器の販売などを行う。お茶を囲むことで生まれるご縁「茶縁」を大切に活動している。