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【旅と手しごと】ラトビア・リガの街と森の民芸市:クルゼメ地方の手編みミトン

2018 7/21
column
2018-07-21
西荻窪で雑貨屋を営むHin。エストニア・タリンのとあるアンティークショップで出会ったバルト三国旅の相棒・うさビーとともに、キフヌ島の民族衣装の赤いスカートにうっとりしたあと、世界遺産に登録されている美しい街・ラトビアのリガへと向かうのでした。
※前回までのおはなしは こちら
Hin

ラトビアは、わたしがうさビーと出会ったエストニアのお隣の国。人々が優しくておおらか、他者を尊重して暮らしているところがとても好きです。

うさビー

エストニア育ちのわたしも、ラトビアに来るのは初めてよ。リガの街は、ユニークなモニュメントがたくさんあるわね。

Hin

歴史的文化遺産として記念碑や彫刻がたくさん残っていて、その中で一番好きなのが、自由の記念碑です。リガの街に建つラトビアの象徴で、一般女性がラトビアの主な地方をイメージした星を掲げています。

この像の目線の先を見ると、掲げた星の間から空を見ていることがわかります。ラトビアは、いろんな国から侵略されて、いろんなものを失ってきたけど、私たちの空は誰にも奪うことができないと言ってるんです。侵略された時代には、この像に近づくだけで逮捕されたりもしたらしいです。

うさビー

ラトビアの人たちにとって、とても大切な、自由の象徴なのね。

Hin

そう、この像に会いに来ることがラトビア訪問の大きな目的のひとつ。そして、もうひとつの大きな目的が「森の民芸市」です。

うさビー

森の民芸市!響きだけで素敵な気持ちになってくるわね。

Hin

「森の民芸市」は、森の中で開催される手仕事と歌と踊りのお祭りです。手織りや手編み、陶芸までも、作家さんがその場で作ったりしていて、手仕事好きには超刺激的でたまりません。毎年6月にリガ郊外の広い民族野外博物館の森で開催されています。

うさビー

民族衣装、ハーブ、カゴ、ミトン・・・わたしたちの大好きなものがたくさん!人ともモノとも、素敵な出会いがありそうね。

Hin

作り手さんとお話できるのが良いですよね。
さて、今回ご紹介するのは、森で出会ったチャーミングなおばあちゃまの手編みミトンです。

ラトビアでは、「ラトビアのミトン」という本が出ているくらい、地方によってさまざまな編み方があり、冬が寒いバルトでは欠かせない生活必需品です。代々受け継がれて、この柄はどこどこ地方の柄、とか現地の方が見ると、どこの地方かわかるくらい身近なものなんです。

うさビー

とっても温かそうだし、ぶどうの葉っぱのくるくるっとした感じや、内側の細かい模様と色の組み合わせにきゅんとくるわね。色使いやモチーフにも意味があるの?

Hin

色と柄で意味があって、地域性もあります。ラトビアの神様や月を編みこむ地方もあれば、色で自然を表している地方もあったり、それぞれに特徴があります。このおばあちゃまは、クルゼメ地方の編み方だそうです。

うさビー

こんなに小さいミトンもあるのね!どうやって編んでいるのかしら?

Hin

ものすごく細い針で器用に編んでいました。小さい頃から編み物をされているので、手が覚えているんでしょうね。「編み物マイスター」と言ってとってもすごい方なんですけど、ラトビア語しかお話しないので、お孫さんが英語で通訳してくれました。

うさビー

おばあちゃまから孫へ、技術も心も受け継がれていくのね。

Hin

昔は、嫁入り道具がミトンだったとか。2-3個じゃなくて、大きめの衣装ケースみたいな木の箱にいっぱい持って行って、嫁いだ先で、相手の家族とか来てくださったお客様にお土産として渡したりしたそうです。

印象的なのが、人だけじゃなくてこれから住む家のキッチンや暖炉によろしくねと言って飾っておくという風習があったらしくて。自分でも編むけど、そんなになかなか編み切れなくて、ご近所さんが手伝って編んだりしたそうです。

うさビー

キッチンや暖炉も、家族と同じように大切にしていくという気持ちの表れなのね。

(次回へつづく)

 

[ 取材協力 ]

旅する雑貨屋「Hin plus」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北 3-3-12
facebook / instagram / website

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Hin plus バルト三国 旅と手しごと
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