【世界のお茶】タイで試したい!多種多様なお茶文化
常夏の国、タイ。わたしも大好きな場所のひとつです。タイのお茶と言えば、レモングラスをはじめとしたハーブティーのイメージがありましたが、現地リサーチでわかったのは、意外と多様なお茶事情!今回は、タイのお茶事情について、少しご紹介します。
タイの街中でよく見かける屋台で売られているミルクティー、チャー・(ノム・)イェン。バニラや八角等の入った茶葉を濃く煮出し、お砂糖と練乳をたっぷり加えた、オレンジ色の甘~いミルクティーです。日本人には甘すぎるように感じますが、暑いタイにいると不思議と飲みたくなるお茶です。甘さを控えめにしてもらうことも可能ですよ!
タイのデパートへ行くと、ハーブティーの種類の多さに驚かされます。スパ大国でもあるタイ。フルーツやハーブを使ったお茶やコスメがとても充実しています。レモングラスやハイビスカスなどそれだけで飲むお茶から、マルベリー(桑の葉)やパンダンリーフをベースに、色んなハーブを配合しているものまで、また、ティーバッグから、高級スパブランドのお茶まで多種多様。特に美容に敏感な若い女性や外国人を中心に飲まれているようです。
タイの人口の約1割は中華系の人々。そのため、お茶文化にも影響がみられます。中国の南方でよく飲まれている菊やナツメなどの漢方茶、涼茶(ジャップ・リェン)。バンコクの中華街だけでなく、コンビニでもペットボトルで売られています。また、タイ北部では烏龍茶の栽培が盛んで、その品質の良さから台湾などにも輸出されているそうです。
その他にも、バンコクやチェンマイでは素敵なカフェやレストランで美味しい紅茶やハーブティーを楽しむことができます。みなさんもタイに行かれたら、おいしいお茶、見つけてみてくださいね!
田中友美
[ TEAスタイリスト ]
学生時代、北京留学をきっかけに中国茶に傾倒。大学卒業後、上海にて3年間勤務。世界の茶産地への旅をライフワークに中国茶をメインとしたイベントの開催や茶葉・茶器の販売などを行う。お茶を囲むことで生まれるご縁「茶縁」を大切に活動している。