【講座レポート】「世界のお茶時間:中国編」

【講座レポート】「世界のお茶時間:中国編」

「世界のお茶時間:中国編🇨🇳」にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
美味しいお茶の淹れ方と、世界の暮らし&お茶事情を味わいながら学ぶ講座、9月は中国の八宝茶とライチ紅茶をオンラインでご紹介しました。

講師は、バンコク在住のTEAスタイリスト・Yumiさん。
体調を崩しがちな季節の変わり目に、薬膳的な要素を持つ八宝茶と、秋~冬にかけておすすめのライチ紅茶を一緒にいただきながら、中国茶の基礎知識や、雲南省へのお茶旅、タイにおける中国文化のお話をうかがいました。

中国のお茶時間

その1.八宝茶
お好みや体調に合わせて、数種類の具材を選びます。菊の花は香りが強いので、まずはひとつ入れて味を確かめるのが良いそう。茶葉は入れなくても良いのですが、入れると飲みやすくなるそうです。なつめや竜眼など、飲み終わったらそのまま食べられるのも嬉しいですね。

その2.ライチ紅茶
湖南省で作られた無農薬の良質な紅茶に、広東省の無農薬ライチの皮と果汁を混ぜて香りを移したものです。紅茶自体のもつ甘味と、少しスモーキーなフレーバー、完熟ライチの組み合わせに癒されました。

お届けしたお茶:

なつめ
中国では「一日3個なつめを食べれば若々しくいられる」と言われ、鍋に入れたり、煎じて飲んだりします。
くこの実
ビタミンが豊富で、最近はスーパーフードとして「ゴジベリー」という名でも知られるようになってきました。
竜眼
ライチに似た果物で、そのまま食べてもとても美味しいのですが、乾燥させたものは中国では生薬としても使われてきました。
貢菊
菊の花は西洋ではカモミールティーとして知られていますが、アジア地域でも広く飲まれています。目の疲れや頭痛によいとされています。
ロンジン茶
中国緑茶を代表するお茶です。浙江省の杭州にある西湖の周辺が産地です。
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ライチ紅茶
湖南省で作られた無農薬の良質な紅茶に、広東省の無農薬ライチの皮と果汁を混ぜて香りを移したもの。
武夷野放紅茶
福建省・武夷山周辺で作られた野放紅茶。無農薬・除草なしの自然のままで育てたお茶です。(参加者お土産用)

お届けしたお菓子:

旅茶時間オリジナル月餅3種
プレーン × くるみあんこ
抹茶 × かぼちゃあん
シナモン × 栗

原材料:プレーン × くるみあんこ
小麦粉 砂糖 蜂蜜 米油 あんこ くるみ バター
原材料:抹茶 × かぼちゃあん
小麦粉 砂糖 蜂蜜 米油 白餡 パンプキンシード かぼちゃ 抹茶 クランベリー バター
原材料:シナモン × 栗
小麦粉 砂糖 蜂蜜 米油 あんこ 栗 シナモン バター

 
講義の後半では、Yumiさんが暮らすタイの中の中国についてお話していただきました。中国から移住してきた人々が生産を始め、その品質の高さが注目される烏龍茶、すっかり人々の身近な存在となった涼茶(ジャップ・リエン)、そしてこの時期に街中で見られる色とりどりの月餅(マンゴーやドリアンフレーバーのものも!)。中華圏文化の影響を受けつつも、タイの気候や暮らしに合わせて進化しているようで、とても興味深いですよね。

ちなみに八宝茶の材料に決まりはなく、8種類入れないといけないこともありません。殻付きの竜眼やなつめなども、中華街などで手に入ります。ぜひご自分でオリジナルの八宝茶を作ってみてくださいね。

次回の講座を、ぜひお楽しみに!

講師

田中友美

[ TEAスタイリスト ]
学生時代、北京留学をきっかけに中国茶に傾倒。大学卒業後、上海にて3年間勤務。世界の茶産地への旅をライフワークに中国茶をメインとしたイベントの開催や茶葉・茶器の販売などを行う。お茶を囲むことで生まれるご縁「茶縁」を大切に活動している。


 




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