【お茶会レポート】「一杯のお茶からはじまる旅:杭州・径山茶 ~茶道のルーツを訪ねて~」

「一杯のお茶からはじまる旅:杭州・径山茶~茶道のルーツを訪ねて~」にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
上海在住の映像作家であり、裏千家・上海和敬会に所属し日本茶道を学ぶ松田さんをゲストにお迎えして、多大な変化を遂げ、近年では中国国内でも大注目されている径山寺への旅と、中国での日本茶道ブームについてのお話をお届けしました。
今回の一杯となったのは、中国・杭州の径山茶です。
中国茶を知る人にとってはわりとなじみのあるお茶だそうですが、その歴史と転換点を紐解いてみると、驚きと感慨を同時に味わうような、日本茶道とも深く関わりのある史実がありました。
きっかけは、旅茶メンバーのYumiさんが2006年に訪れた武夷山での出会いでした。
「中国茶が好きなら、日本と関係の深い杭州の径山に行ってみるといいよ」と、旅先で出会った中国人夫婦にすすめられ、2007年にさっそく径山寺を訪れたそうです。
2008年からの大規模改修の前で、全体的に外壁は黄色く、人もあまりおらずとても静か。話しかけてくれたお寺の関係者の方が、ここは日本ととても関わりの深いお寺で、火災から再建するときには日本にある資料を参考にしたんだと話してくれたんだそうです。


一方、ゲストの松田さんがこのお寺を訪れたのは2019年と2023年。
一度目は、「浙江省には茶道の源流がある」と地元の人に車でつれて行ってもらい、山深い地で静粛に歴史を受け継いで修行されている様子が印象的だったそうですが、二度目に訪れた時には、ブランド化された径山茶を売り出していたり、抹茶ラテが飲めるオシャレなカフェを併設していたりと、「網紅点(バズりスポット)」ともいえるにぎわいを見せていて、とても驚かれたとか。


一体、この15年ほどの間に何が起きたのか。
Yumiさんと松田さんの「茶縁」からはじまり、「径山茶宴」をキーワードに、二人の旅の記録と、径山寺の歴史や日本茶道の歴史を遡り、さらには会場の参加者も一体となって、まるで謎解きに参加しているような、濃厚な時間となりました。


【茶譜】
ウェルカムティー
碧潭飄雪
四川省・花茶
中国の緑茶2種
径山茶(明前・雨前)
浙江省・緑茶
日本の釜炒り茶2種
嬉野茶・芦北茶
佐賀県/熊本県・緑茶
アフタートークティー
径山抹茶 茶宴専用(九宇)
浙江省・抹茶
お茶請
シードミックス
ドライさんざし
なつめの葛ぼーる



2017年4月から始まった「旅茶時間」は、今年の4月で9年目を迎えました。
今後も、旅茶らしさを大切に「旅するように世界のお茶を愉しむ」時間をお届けしていきたいと思いますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします!
