【旅と手しごと】特別編:世界の郵便局・バルト三国

【旅と手しごと】特別編:世界の郵便局・バルト三国

西荻窪の雑貨屋「Hin plus」の店主・Hinが世界を旅しながら、その土地の人との出会い、手仕事に込められた思いや楽しい物語をご紹介する「旅と手しごと」。今回は特別編として、Hinの大好きな世界の郵便局についてお届けします。
※前回までのおはなしは こちら
Hin

みなさん、こんにちは。Hinです。
西荻窪で雑貨屋をしています。

私の旅にかかせないのが、その土地の郵便局と市場をめぐること。
今回は「旅と手しごと」特別編として、大好きな世界の郵便局についてお届けします。

うさビー

市場には、その土地ならではの食べものや雑貨があって楽しいわよね。
でも、郵便局って、手紙を出す以外に何しに行くの?

Hin

郵便局は、私にとって市場や街中と同じくらい魅力的な場所。
国によって違う色や形のポスト、そこにしかない切手やハガキ、貯金箱やお人形などのオリジナルグッズを出している国もあるし、サービスの仕組みも含めてまるごと楽しめるところが好きです。

うさビー

確かに。エストニアは、ポストの形も郵便局のマークも可愛いわよね。
中でも、タリンの旧市街にある緑色のポストが好きだな。

Hin

ヨーロッパでよく見かけるラッパのマークみたいなあれは、ポストホルンを象ったもので、昔のヨーロッパでは馬車で郵便物が届いたときに、それを鳴らして出発や到着を知らせたんですって。

うさビー

このタイルは、Hinのお店にあるポーランドのものよね。あれは郵便配達を描いたものだったのね。
他には、どんなところが日本の郵便局と違うの?

Hin

日本だと、郵便・貯金など用途によって窓口がわかれていますが、たとえばバルト三国では、並んだ順に案内されてとても合理的だと感じました。ただ、番号札を取るときに目的を選ばないといけないんですけど、言葉がわからなくてどこを押せばいいのかわからなくて困ったり、案内の人がいなくて聞くことも出来なかったりと不便なこともありますけど・・・

うさビー

エストニアでは、ハガキを買うだけなのにものすごく並んだわね。

Hin

あの時は、目的ごとの窓口が良かったって思っちゃったけど、待っている間にお客さんとか局員さん、郵便局の雰囲気をじっくり観察できて、それはそれで面白かったです。

うさビー

市場やレストランとはちょっと違う、日常を観察できる場所ではあるわね。

Hin

その場の空気感も旅の思い出として持ち帰りたくて、旅先から自分にハガキを出すことにしています。自分宛てだと書くこともないので、その国の言葉で「こんにちは」って書くことが多いです。

うさビー

これはリトアニアね。
ほかに、Hinのお気に入りはどれ?

Hin

まずは、エストニアの国民的キャラクター・LOTTEちゃん。切手や絵本みたいな冊子とおそろいでとても気に入ってます。

うさビー

LOTTEちゃんたちは、森に住んでるのね。
楽しそうな暮らしに癒されるわ。

Hin

続いて、こちらはラトビアのクリスマスマーケットのハガキです。マーケットの中にある郵便局から出したもので、スタンプもこの郵便局限定のもの。こじんまりとした郵便局の外観も可愛くて、その可愛い場所から特別なハガキが送られてくるのがたまらないです。切手もクリスマス仕様なの。

うさビー

切手で季節が感じられるのっていいわね。
わたしも限定、って言葉に弱いのよ~

Hin

限定といえば、こちらも。エストニアで買った独立100周年の記念切手と、キフヌ島から出したハガキです。

うさビー

キフヌ島も、ミュージアムにポストがあってそこから出せるのよね。
ゆったりした島の空気を思い出すわ。

Hin

記念切手も、スタンプも、私のお店もだけど「そこにしかない」っていうのが好きなのかもしれない。
住んでいる人にしたら普通なんでしょうけど、私にしたらものすごい発見で、それが楽しくていろんなところに旅をして、いろんな場所を見てみたいんだと思います。

うさビー

まだまだ続く、「旅と手しごと」特別編:世界の郵便局。
次回もお楽しみに!

(次回へつづく)

 

[ 取材協力 ]

旅する雑貨屋「Hin plus」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北 3-3-12
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