【旅と手しごと】ポーランド:ヤノフ村の絵織物とポリチュナへの遠足

【旅と手しごと】ポーランド:ヤノフ村の絵織物とポリチュナへの遠足

西荻窪の雑貨屋「Hin plus」の店主・Hinが世界を旅しながら、その土地の人との出会い、手仕事に込められた思いや楽しい物語をご紹介する「旅と手しごと」。今回は、ポーランド・絵織物の村への旅。美しい自然に囲まれたヤノフ村で、伝統の絵織物と織り手さんとの出会いをお届けします。
※前回までのおはなしは こちら
Hin

ポーランド東北部の小さな村・ヤノフ村へやってきました。
去年の夏に引き続き、二重織のルチナさんにお世話になります。教えていただいたのは、こちらも昨年同様にルチナさんのご両親のお宅です。寒くなってきたので、納屋ではなくおうちの中に織り機を用意してくださっていました。これからの季節に備えて、薪もたくさん。羊や犬ものんびり過ごしていて、相変わらず素敵なお庭です。

うさビー

モンゴルの羊とは表情が違う気がする・・・
のどかで、自由な顔をしてるわ。

Hin

エストニアのキフヌ島では、じゃがいもを食べてる羊を見かけたんですけど、ここではリンゴを食べてました。

うさビー

なんでも食べるのね?
わたしはじゃがいもより、リンゴのほうが好きよ。

Hin

ご挨拶をして、さっそく二重織体験。
手紡ぎの糸が用意された織り機をじゃんけんで勝ち取りました。

うさビー

去年、ものすごく苦労してたわよね。
今年は大丈夫だったの?

Hin

機械のことがわかっていたので、去年よりはスムーズにできました。メキシコとかボリビアの織物のように、ポーランドの二重織も織図がなく、織り手さんのアタマの中に構想があって、何も見ずに織っていくんですって。私たちはもちろんそんなことはできないので、見本を織り機にかけて、確認しながら織っていきます。織るときに、ピアノのペダルみたいなのを踏むんですけど、ちょっと休憩するときにどこまで踏んだかわからなくなるので、メモを貼ったりして、やっぱり大変。

そうやって、苦労して出来たのがこちら。
見本と、織り機に用意されていた糸の幅が違ったので、真ん中に木のモチーフを入れたりして、オリジナルな作品になりました。

うさビー

すごい大作!
頑張ったのね・・・

Hin

さて、今回ご紹介するのは、もちろんこの二重織の絵織物です。

二重織は、現地の暮らしや自然がモチーフになっていて、猫や羊、牛、コウノトリなどがよく描かれています。暮らしの様子が描かれることもあり、織り手さんそれぞれに個性があって素敵なんです。

うさビー

コースターくらいのサイズも可愛い!
ソファーに掛けたり、ベッドカバーにしたり、インテリアのアクセントになりそうね。

Hin

二重織体験の合間に、ポーランド・ポドラシェ県のさらに東、ベラルーシの国境沿いへ。ポリチュナという小さな村を拠点に活動する芸術協会のアガタ・リフチクさんを訪ねました。古い織物や刺繍を展示している建物は、昔は郵便局だったんですって。アンティークの家具やコンロ、ストーブなどが置かれていて、時間の流れがゆったりとしたあたたかい空間です。

うさビー

織物も刺繍も、暮らしの中で大切に使われてきたものなのね。
手仕事のぬくもりを感じるわ。

Hin

近くには、ユダヤ教の教会がありました。中に入ってみると、結構上の方に窓があって、大砲とか打つためかなと思って聞いてみたら、昔、教会には男性しか入ることができなくて、女性が外から中をのぞくためのものなんですって。

うさビー

こんなに高いところから?って思ったけど、聞けず・・・

Hin

のどかな街で、おうちもだけど、出窓がすごく可愛かったです。

うさビー

メルヘンな感じの窓もあって、楽しい!
道端にコウノトリの巣も見かけたわね。

Hin

去年来たときは、巣の中にコウノトリと子供たちがいたので、今年ははりきってコウノトリネイルで来たんですけど、この季節はアフリカへ行っているんですって。

うさビー

残念。

Hin

遠足を満喫して、ホテルのあるコリチン村へ戻ってきました。ヤノフ村には宿がないので、お隣のコリチン村に泊まります。

うさビー

コリチン村にも、宿は1軒しかないんだけどね。

Hin

宿泊のほかに、結婚式を行う場所とレストランがあって、レストランがドライブインとして機能してるのが面白いです。

うさビー

どういうこと?

Hin

このホテルは、リトアニアとワルシャワを結ぶ国道沿いにあって、トラックがばんばん通るんです。トラック野郎たちや、おまわりさんがホテルのレストランを毎晩のように利用するのを見ながら、毎日ごはんを食べてました。街で唯一のドライブインなのかな。

うさビー

いろいろな役割を担ってるのね。
お料理はどうだった?

Hin

野菜が多くてヘルシー。じゃがいもや豆、この季節だとキノコのスープが美味しいです。

ルチナさんのお宅で、おばあちゃまが風邪を引いているメンバーのために作ってくれた、じゃがいもとにんにくをすりおろして揚げたおやつや、マカロニのスープも美味しかったな。

うさビー

手仕事との出会いはもちろん、家庭の味をいただけるのも旅の大きな楽しみよね。
ポーランド伝統の絵織物と出会う旅、まだまだ続きます!


(次回へつづく)

 

[ 取材協力 ]

旅する雑貨屋「Hin plus」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北 3-3-12
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