【旅と本】世界の美しい色の町、愛らしい家

【旅と本】世界の美しい色の町、愛らしい家

旅を彩るものとして、その町の色のイメージが印象に残るという人は多いのではないでしょうか。町並みを形作る特徴的な住宅や緑あふれる小道、真っ青な空の下でくっきりと浮かび上がる町の横顔。

「世界の美しい色の町、愛らしい家」は、その名のとおり、世界各地の美しい色合いの町並みと、可愛らしい家を紹介した写真集。パステルカラー、白色、ピンク色、絵、花、ティンバー、赤色、原色、黄色、橙色、青色、紫色、緑色、アースカラーの13種類と、建築雑誌編集長の少しマニアックな解説で、世界の町を建築散歩しているような気分になれる一冊です。

一度目は写真集、二度目は図鑑として

フルカラーなので、パラパラめくっているだけでとにかく楽しいです。自分の好きな色のページを見るのもいいし、窓枠や玄関、壁の縁取りや照明、階段に施された飾りをじっくり眺めるのもの楽しい。同じ色なのに国によって印象が違っていたり、目がチカチカするような色の住宅なのに、その町の景色には溶け込んでいるのが不思議です。

そうやって、一度目は気の向くままに美しい住宅を愛でていたのですが、一つ一つについている解説が素人の私にはかなり専門的。住宅のパーツや、壁、窓の形などわからない単語がたくさん出てきたので、調べながら勉強しながら読み進めました。

色から暮らしを考える

印象的だった町をあげると、ギリシャのサントリーニ島、南アフリカ・ケープタウンのボ・カープ、インド・ラジャスタン州のジョードプル、グアテマラの墓地など。たくさんの色を使うことに意味のある町、町全体を単色に染め上げることに意味がある町。素材だけでなく色にも機能性があり、家の壁に絵を描くという行為ひとつをとっても、風習や文化によって各地で意味が変わってきたり、同じ国でも北部と南部で色使いが変わったり。自然の色も含めて、色と暮らしは深く関わっているのですね。

四国と沖縄で小さな家のような特徴的な墓石を見て以来、墓石文化に興味があるのですが、グアテマラのチチカステナンゴという場所にあるカラフルな墓地がとても印象的でした。自分なら、カラフルな、楽しい気分になれるようなお墓に入りたいものです。

世界の美しい色の町、愛らしい家
澤井 聖一
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