【旅と手しごと】ポーランド:古都ルブリンの民芸市とワルシャワのボレスワヴィエツ陶器

【旅と手しごと】ポーランド:古都ルブリンの民芸市とワルシャワのボレスワヴィエツ陶器

西荻窪の雑貨屋「Hin plus」の店主・Hinが世界を旅しながら、その土地の人との出会い、手仕事に込められた思いや楽しい物語をご紹介する「旅と手しごと」。今回の旅は、旅の相棒・うさビーとともに、伝統を受け継ぐテキスタイルの村をめぐるポーランド編です。
※前回までのおはなしは こちら
Hin

ルチミア村の水辺のペンションを後にして、ポーランド東部の古都・ルブリンの民芸市にやってきました。

毎年8月中旬の週末に開催され、「Jarmark Jagielloński(ヤゲウォ市)」と呼ばれるこの民芸市は、旧市街全体が会場になっており、土地柄もあるのか、ポーランドだけでなくハンガリーやリトアニア、ベラルーシなど近隣国の方もお店を出していて、とても賑やかです。

うさビー

街全体が会場って素敵。
民芸市って、作り手さんと直接お話できるのがいいわよね。

Hin

織物ワークショップでお世話になったヤノフ村の織り手さんも参加していて、感動の再会もあったり。

うさビー

実際に手仕事を体験したあとだから、よりいっそう楽しめそう。

Hin

さて、今回まずご紹介するのは民芸市で出会った、こちらのお人形です。
この子はウクライナの作家さんの作品で、ウクライナの民族衣装を着ています。

うさビー

左の子はつんとすましていて、右の子はなんだか情けない顔してるわね。

Hin

絶妙に表情も違うし、同じ大きさの子でも髪飾りが違ったり、それぞれに個性があるんです。ウクライナのブラウスってぷっくりしてるんですけど、それもうまく表現されています。

うさビー

色とりどりの子が並んでいると、それだけで楽しい気分になるわね。

Hin

続いては、モタンカ(Motanka)というお守りです。こちらもウクライナのお人形で、赤ちゃんが生まれたときのお祝いにあげるそうです。

うさビー

カオナシなのがちょっと怖い・・

Hin

最初は少し怖かったけど、わざと顔をつけないことで、生まれた子が自由に生きて、自分の人生を作っていくようにという意味が込められていると聞いて、なんて素晴らしいお人形だと。

うさビー

そう聞くと、可愛く思えてくるのが不思議。

Hin

ルブリンで民芸市を楽しんだあとは、ワルシャワに移動して、旧市街や100年以上続く市場「ハラ・ミロフスカ(HALA MIROWSKA)」を散策しました。

うさビー

どの街に行っても、市場は欠かせないわよね。

Hin

市場では、その土地の暮らしを身近に感じられるのが好きです。今回一番びっくりしたのは、大きいヒマワリ。種をほじほじしながら食べるんですけど、このまま売っているのが衝撃で、しかもサイズがみんなおそろいで大きい!こんなに大きく育つんですね。

うさビー

ヒマワリの種、大好き!
ポーランドでは、ヒマワリの種は夏だけでなく一年中食べるんですって。
パンの上にトッピングされているのとか、よく見かけたわよね。

Hin

ワルシャワで出会ったのが、ポーランドの定番・ボレスワヴィエツ陶器。すべて手描きで、温かみが感じられます。

うさビー

素朴な色合いとフォルムがたまらないわ。
一番上のは、何に使うのかしら?

Hin

バターを入れたり、ちょっとしたお菓子を入れるのにも良さそう。いろんな顔の子がいたんですけど、この子がほっとした顔をしてて可愛いですよね。

うさビー

街中のレストランにも、素敵なテーブルセットがあったわね。
いつもの食卓も、旅先で出会ったお気に入りが加わると、もっと美味しく感じられそう。

Hin

さて、これで今回のポーランド旅のお話はおしまいです。伝統を受け継ぐテキスタイルの村をめぐる中で、ポーランドの村に伝わる貴重な織りの世界に触れることができ、それを伝え広げる藤田泉さんの素晴らしい活動を知り、メンバーのみなさんから日本の織りの奥深さを学べた、とても思い出深い、濃い時間でした。

うさビー

Hinとわたしの旅は、まだまだ続きます。
次回は「旅と手しごと」モロッコ編。
どうぞお楽しみに!!

(次回へつづく)

 

[ 取材協力 ]

旅する雑貨屋「Hin plus」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北 3-3-12
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