【旅と手しごと】ポーランド:ルチミア村の手編みカゴと水辺のペンション

【旅と手しごと】ポーランド:ルチミア村の手編みカゴと水辺のペンション

西荻窪の雑貨屋「Hin plus」の店主・Hinが世界を旅しながら、その土地の人との出会い、手仕事に込められた思いや楽しい物語をご紹介する「旅と手しごと」。今回の旅は、旅の相棒・うさビーとともに、伝統を受け継ぐテキスタイルの村をめぐるポーランド編です。
※前回までのおはなしは こちら
Hin

二重織、ペレボレ織とハードな織りを体験した私たちは、ワークショップ最後の村・ポーランド東南部のルチミア村にやってきました。「ポーランド」は野原を意味するポーレ(pole)が語源だそうで、ここルチミア村も、見渡す限りの大自然が広がっていました。

うさビー

草原に吹く風が気持ち良かった!
牛もニワトリも、猫も自由にのびのびと暮らしているのが印象的だったわね。

Hin

私たちが村で滞在していたのは、水辺に建つ水車小屋を改装したというペンション。1階にキッチン、2階にリビングがあって、3階はベッドルームになっています。

うさビー

木のぬくもりを感じるキッチンやベッドルーム、ゆったりしたリビングに癒されるわ。
2階のテラスのハンモックでのんびりするのもいいし、お庭でバーベキューするのもいいわよね。

Hin

カヤックや自転車もあったので、ペンションの周りを散策するだけで楽しそう。私たちの滞在中は、ゆったりハンモックタイムはなくて、もっぱら洗濯物がはためいてましたけど~。

うさビー

それもまた、旅の良い思い出のひとコマになるわね。

Hin

さて、今回ご紹介するのは、ルチミア村の手編みカゴです。

ポーランドの伝統的なカゴ編みを伝えるトジャおばさんの工房にお邪魔して、カゴ編みを体験しました。もともと、織物は女性の仕事でカゴ編みは男性の仕事だったそうですが、亡くなったご主人から教えてもらって、今ではトジャさんもカゴ編みをされるんですって。

うさビー

バルト三国旅のラトビア編でも、手編みのカゴを紹介したわね。
ポーランドのカゴはなにで作られているの?

Hin

ポーランドのカゴも柳の枝から作られています。
トジャさんの工房では、ヴィスワ川沿いの柳の枝を水につけて柔らかくしたものを使っていました。

うさビー

レース越しに優しい光の射す工房と、たくさんの素敵なカゴでテンションがあがるわね。

Hin

わたしが作ったのは、小物入れになるような形のカゴと、持ち手が1本の小さなカゴ。
どちらも、枠となる部分の枝を曲げるところから始めるんですけど、これがなかなか難しい。わたしの作品は手前に置いてあるもので、後ろのキレイな編み目はトジャさんのお手本です。

うさビー

出来上がったときは嬉しかったわね。
わたしも思わず一緒に記念写真撮っちゃった。

Hin

わたしより、うさビーのほうが喜んでいたかも?
カゴは、ポーランドでも暮らしのなかで、とても身近な存在。さりげなく素敵に、カゴを暮らしに取り入れていきたいですね。

(次回へつづく)

 

[ 取材協力 ]

旅する雑貨屋「Hin plus」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北 3-3-12
facebook / instagram / website




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です