【旅と手しごと】メキシコ:オアハカ・手刺繍の村サン・アントニーノとオコトランへ
※前回までのおはなしは こちら
みなさん、こんにちは。Hinです。
西荻窪で雑貨屋をしています。
今回の「旅と手しごと」では、メキシコ・オアハカ手仕事の村への旅をお届けします。
オアハカには去年も行ったわね。
整った街並みと、天使モチーフのお部屋の、可愛らしいホテルが印象的だったわ。
(※関連記事:メキシコ・手仕事の街オアハカへ:メルカドバッグと手刺繍のブラウス)
今年のホテルは郵便局の近くに。便利でとても快適です。
Hinの旅に、郵便局はかかせないものね。
カラフルな壁にワクワクしてくる~
そして、今回の旅でお世話になったのが、オアハカ在住で「さる屋」主宰のようこさん。旅行で訪れたメキシコを大好きになって、オアハカに住みながら、現地の生産者とモノ作りをし、オアハカ取材のアテンド、ガイドもこなし、オアハカの魅力を日本を含め世界に紹介されているスーパーパワフルな方です。オアハカは、1人旅でも危険を感じることはありませんが、職人さんの工房を訪ねるときに、言葉はもちろんだけど、モノ作りについても熟知されているので、すごく心強かったです。
それに交通手段も、さすがよくご存知!
さて、まずご紹介するのは、サン・アントニーノ村の手刺繍です。
何も見ずに下絵をかかかーっと書いて、そこを刺繍していくんですけど、機械でやったのかと思うほど緻密で美しく、それでいて手仕事のぬくもりが感じられる素敵な仕上がりでした。
お花畑にいるみたい!
職人さん自ら着ているのも素敵。
胸元にある人の形の刺繍は『hazme si puedes(アスメシープエデス)』と呼ばれていて、「作れるものなら作ってみなさい」という意味なんですって。
そのくらいの技術を持っているっていう、作り手の誇りなのね。
こちらはふつうに刺繍するんじゃなくて、糸を抜いていく、透かしみたいな技法です。
レースみたいになるのね。
涼しげでこれからの季節にぴったり。
ここの工房は、作業場が調理場とつながっていて、「ヒカマ」っていうのを食べさせてくれました。
見た目は大根とか、カブに似ているわね。
どんな味なの?
みずみずしく、しゃきしゃきした歯ごたえで、梨っぽい食感なんですけど、あまり味はないです。ライムやチレをかけて、生でかじるんですって。
チレ、って唐辛子のこと?
ピリッと爽やかで美味しそうね。
続いて向かったのは、オコトラン村です。ふたつの村の移動には、乗り合いバスと「モトタクシー」と呼ばれるトゥクトゥクのような乗り物を使いました。メルカドまでバスで行って、その後モトタクシーに乗り換えて、職人さんの工房までたどり着くという感じ。
ドアがないから、風を感じられて気持ち良かった!
そしてご紹介するのは、オコトラン村の手刺繍です。
こちらも、何も見ずに下絵をささっと描いて、ちくちく。
ここのモチーフは、さっきと違うお花なのね。ニコニコ笑っているように見えるわ。
さっきから思ってたんだけど、もしかして、下絵ってボールペンで書いてるの?
そう!ようこさんが日本からチャコペンを持ってきてすすめてみたこともあるらしいんですけど、描きにくいからと、やっぱりボールペンを使っているんですって。水性だから洗濯したら色が消えて、それがちょうど良いみたい。
ボールペンを使っていることにびっくりだけど、迷いもなく下絵を描いていく姿はかっこいいわね。
手刺繍の村をあとにした私たちは、織物の村と木工品の村へと向かいます。
どうぞお楽しみに!!
(次回へつづく)
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