【旅と手しごと】メキシコ:オアハカ・手刺繍の村サン・アントニーノとオコトランへ

【旅と手しごと】メキシコ:オアハカ・手刺繍の村サン・アントニーノとオコトランへ

西荻窪の雑貨屋「Hin plus」の店主・Hinが世界を旅しながら、その土地の人との出会い、手仕事に込められた思いや楽しい物語をご紹介する「旅と手しごと」。今回の旅は、旅の相棒・うさビーとともに、手仕事の村を訪れる、メキシコ・オアハカ編です。
※前回までのおはなしは こちら
Hin

みなさん、こんにちは。Hinです。
西荻窪で雑貨屋をしています。

今回の「旅と手しごと」では、メキシコ・オアハカ手仕事の村への旅をお届けします。

うさビー

オアハカには去年も行ったわね。
整った街並みと、天使モチーフのお部屋の、可愛らしいホテルが印象的だったわ。


(※関連記事:メキシコ・手仕事の街オアハカへ:メルカドバッグと手刺繍のブラウス

Hin

今年のホテルは郵便局の近くに。便利でとても快適です。

うさビー

Hinの旅に、郵便局はかかせないものね。
カラフルな壁にワクワクしてくる~

Hin

そして、今回の旅でお世話になったのが、オアハカ在住で「さる屋」主宰のようこさん。旅行で訪れたメキシコを大好きになって、オアハカに住みながら、現地の生産者とモノ作りをし、オアハカ取材のアテンド、ガイドもこなし、オアハカの魅力を日本を含め世界に紹介されているスーパーパワフルな方です。オアハカは、1人旅でも危険を感じることはありませんが、職人さんの工房を訪ねるときに、言葉はもちろんだけど、モノ作りについても熟知されているので、すごく心強かったです。

うさビー

それに交通手段も、さすがよくご存知!

Hin

さて、まずご紹介するのは、サン・アントニーノ村の手刺繍です。

何も見ずに下絵をかかかーっと書いて、そこを刺繍していくんですけど、機械でやったのかと思うほど緻密で美しく、それでいて手仕事のぬくもりが感じられる素敵な仕上がりでした。

うさビー

お花畑にいるみたい!
職人さん自ら着ているのも素敵。

Hin

胸元にある人の形の刺繍は『hazme si puedes(アスメシープエデス)』と呼ばれていて、「作れるものなら作ってみなさい」という意味なんですって。

うさビー

そのくらいの技術を持っているっていう、作り手の誇りなのね。

Hin

こちらはふつうに刺繍するんじゃなくて、糸を抜いていく、透かしみたいな技法です。

うさビー

レースみたいになるのね。
涼しげでこれからの季節にぴったり。

Hin

ここの工房は、作業場が調理場とつながっていて、「ヒカマ」っていうのを食べさせてくれました。

うさビー

見た目は大根とか、カブに似ているわね。
どんな味なの?

Hin

みずみずしく、しゃきしゃきした歯ごたえで、梨っぽい食感なんですけど、あまり味はないです。ライムやチレをかけて、生でかじるんですって。

うさビー

チレ、って唐辛子のこと?
ピリッと爽やかで美味しそうね。

Hin

続いて向かったのは、オコトラン村です。ふたつの村の移動には、乗り合いバスと「モトタクシー」と呼ばれるトゥクトゥクのような乗り物を使いました。メルカドまでバスで行って、その後モトタクシーに乗り換えて、職人さんの工房までたどり着くという感じ。

うさビー

ドアがないから、風を感じられて気持ち良かった!

Hin

そしてご紹介するのは、オコトラン村の手刺繍です。

こちらも、何も見ずに下絵をささっと描いて、ちくちく。

うさビー

ここのモチーフは、さっきと違うお花なのね。ニコニコ笑っているように見えるわ。
さっきから思ってたんだけど、もしかして、下絵ってボールペンで書いてるの?

Hin

そう!ようこさんが日本からチャコペンを持ってきてすすめてみたこともあるらしいんですけど、描きにくいからと、やっぱりボールペンを使っているんですって。水性だから洗濯したら色が消えて、それがちょうど良いみたい。

うさビー

ボールペンを使っていることにびっくりだけど、迷いもなく下絵を描いていく姿はかっこいいわね。

手刺繍の村をあとにした私たちは、織物の村と木工品の村へと向かいます。
どうぞお楽しみに!!

(次回へつづく)

 

[ 取材協力 ]

旅する雑貨屋「Hin plus」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北 3-3-12
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