【旅と手しごと】ポーランド:スタレ・レフコヴォ村のペレボレ織と裂き織りの博物館

【旅と手しごと】ポーランド:スタレ・レフコヴォ村のペレボレ織と裂き織りの博物館

西荻窪の雑貨屋「Hin plus」の店主・Hinが世界を旅しながら、その土地の人との出会い、手仕事に込められた思いや楽しい物語をご紹介する「旅と手しごと」。今回の旅は、旅の相棒・うさビーとともに、伝統を受け継ぐテキスタイルの村をめぐるポーランド編です。
※前回までのおはなしは こちら
Hin

二重織りのヤノフ村を後にして、スタレ・レフコヴォという村にやってきました。
ベラルーシとの国境にかかる深い原生林・ビアウオヴイエジャの森の入口にある自然豊かな村です。

うさビー

森の中で太陽の光をいっぱいに浴びた洗濯物が気持ち良さそう!
わたしも日光浴したいわ。

Hin

今回ご紹介するのは、ペレボレ織(perebory)の織物です。

伝統を受け継ぐ最後のひとりだというイレナさんの工房にお邪魔して、ペレボレ織を体験しました。
ペレボレ織は、二人がかりで織るのが特徴的で「ハードな織」と言われており、織る人と、図案を読み上げる人が二人一組で、たて糸とよこ糸の合わせ目が正方形のマス目になるように、織機と専用の板を使って織りあげていきます。図案を読み上げる人の使う板が、ピザを焼くときに使うアレに似ていたので、私たちは「ピザ棒」と呼んでいました。

うさビー

お互いの息が合わないと大変そうね。

Hin

織る人が柄をピックアップし、もう一人が織機にピザ棒を差し込んでいくんですけど、ピザ棒が重いし、糸が絡まないように差し込むのが本当に大変。最初はとても難しくて、四人がかりで織っていきました。最後二人で出来るようになったときは本当に嬉しかったな。

うさビー

体育会系な織物よね。
ペレボレ織には、主にどんなモチーフがあるの?

Hin

幾何学模様や花柄、小鳥などの動物モチーフがあります。
イレナさんのおうちや工房でも、壁にかけたりテーブルに敷いたりして、日常生活に素敵に取り入れられていました。

うさビー

こんなクロスが敷いてあったら、食事がもっと楽しくなりそうね。
シンプルでキレイな色使いだから、重ねて使うのも良さそう。

Hin

普段使いすることで、伝統が暮らしの中に息づいている感じがします。ポーランドの織物には図案がないことが多いそうですが、イレナさんは、他の方が織った織物から図案を起こしたり、既存の図案を集めたりと、ペレボレ織を保存する活動もされています。

うさビー

日常生活に取り入れながら伝統を守るというのが素晴らしいわね。

Hin

ペレボレ織が完成したあとは、ホドニク(chodnik)と呼ばれる裂き織りの織り手である、ヤニナさんの個人博物館にもお邪魔しました。
ホドニクはポーランド語で「床敷」を意味していて、敷物のほかにもソファーカバーや馬の鞍、カーテンなどとしても使われてきたんですって。

うさビー

おうちの外でも中でも使われているなんて、生活にかかせない織物なのね。
博物館には、織物のほかにどんなものがあるの?

Hin

木工品や織機、キルト、キッチン道具など伝統的な暮らしにまつわるものがあります。
家族の思い出や手仕事がぎゅっと詰まっていて、個人で集めたと思えないくらい素晴らしいコレクションの数々でした。

うさビー

イレナさんもヤニナさんも、それぞれが自分に出来る方法で伝統を守っているのね。

Hin

私たちも織物を体験したり見学することで、伝統を伝えたり守ったりするお手伝いが出来たら嬉しいですよね。

(次回へつづく)

 

[ 取材協力 ]

旅する雑貨屋「Hin plus」
〒167-0042
東京都杉並区西荻北 3-3-12
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