【イベントレポート】「旅茶のシネマごはん:フランス編」

【イベントレポート】「旅茶のシネマごはん:フランス編」

「旅茶のシネマごはん:フランス編」にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
いろんな国の映画の楽しみ方を聞きながら、映画に出てくるメニューをちょこっと味見できる贅沢な時間をお届けする新しい企画、「旅茶のシネマごはん」。第1回となるフランス編では、映画研究者・東志保さんのオススメする王道&マニアックフランス映画についてお話をうかがいました。

東さんは、ソルボンヌ・ヌーヴェル パリ第3大学で映画学博士を取得し、現在は大阪大学で映像メディア論を教えていらっしゃいます。今回は「映画で旅する南仏の情景」をテーマに、歴史・社会・文化的な背景を通して、さまざまな立場から南仏に生きる人々を描いた映画をご紹介いただきました。ストーリー展開だけでなく、その背景にある時代や監督の思想など一歩踏み込んだ解説を聞くことで、より深く作品を味わうことができ、また自身の人生についても考えさせられる濃密な時間となりました。

映画で旅する南仏の情景

「大統領の料理人」(2012年)
・・・物語の舞台とモデルとなった人物/美食の世界と女性シェフの地位

「キリマンジャロの雪」(2011年)
・・・ロベール・ゲディギャンとマルセイユ/L’Estaque地区の情景/ヴィクトル・ユーゴーとジャン・ジョレスへの参照:連帯とは?勇気とは?生とは?

「マルセルの夏/マルセルのお城」(1990年)
・・・マルセル・パニョルとプロヴァンス/少年期へのノスタルジーと「地域主義」的な文化のあり方

「五月のミル」(1990年)
・・・物語の舞台と同時代的な出来事/ユートピア思想とアイロニー

フランス映画のシネマごはん

「大統領の料理人」より:
オリーブのマリネ
ポルチーニ茸のオムレツ
サーモンのファルシ
サントノレ
カリソン
+
ベルベーヌティー
ミントティー
ラベンダー紅茶
プロヴァンスのハチミツを添えて

後半は、特別編として、旅茶シェフのtomokoさんにプライベートシェフとして過ごすプロヴァンスの日々をご紹介いただきました。庭で採れた野菜や果物をふんだんに使った色鮮やかなお料理、野外コンサート、自然豊かなワイナリーにある美術館など、南仏の太陽を感じられるようなお話とお料理でした。

東さん、tomokoさん、ありがとうございました。

↓当日のスライドよりいくつかご紹介

*  *  *


東志保
[ 映画研究者 ]
ソルボンヌ・ヌーヴェル パリ第3大学で映画学博士を取得し、現在は大阪大学で映像メディア論を教える。共編著に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』


 




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