【旅と手しごと】ポーランド:ルチミア村の手編みカゴと水辺のペンション
※前回までのおはなしは こちら
二重織、ペレボレ織とハードな織りを体験した私たちは、ワークショップ最後の村・ポーランド東南部のルチミア村にやってきました。「ポーランド」は野原を意味するポーレ(pole)が語源だそうで、ここルチミア村も、見渡す限りの大自然が広がっていました。
草原に吹く風が気持ち良かった!
牛もニワトリも、猫も自由にのびのびと暮らしているのが印象的だったわね。
私たちが村で滞在していたのは、水辺に建つ水車小屋を改装したというペンション。1階にキッチン、2階にリビングがあって、3階はベッドルームになっています。
木のぬくもりを感じるキッチンやベッドルーム、ゆったりしたリビングに癒されるわ。
2階のテラスのハンモックでのんびりするのもいいし、お庭でバーベキューするのもいいわよね。
カヤックや自転車もあったので、ペンションの周りを散策するだけで楽しそう。私たちの滞在中は、ゆったりハンモックタイムはなくて、もっぱら洗濯物がはためいてましたけど~。
それもまた、旅の良い思い出のひとコマになるわね。
さて、今回ご紹介するのは、ルチミア村の手編みカゴです。
ポーランドの伝統的なカゴ編みを伝えるトジャおばさんの工房にお邪魔して、カゴ編みを体験しました。もともと、織物は女性の仕事でカゴ編みは男性の仕事だったそうですが、亡くなったご主人から教えてもらって、今ではトジャさんもカゴ編みをされるんですって。
バルト三国旅のラトビア編でも、手編みのカゴを紹介したわね。
ポーランドのカゴはなにで作られているの?
ポーランドのカゴも柳の枝から作られています。
トジャさんの工房では、ヴィスワ川沿いの柳の枝を水につけて柔らかくしたものを使っていました。
レース越しに優しい光の射す工房と、たくさんの素敵なカゴでテンションがあがるわね。
わたしが作ったのは、小物入れになるような形のカゴと、持ち手が1本の小さなカゴ。
どちらも、枠となる部分の枝を曲げるところから始めるんですけど、これがなかなか難しい。わたしの作品は手前に置いてあるもので、後ろのキレイな編み目はトジャさんのお手本です。
出来上がったときは嬉しかったわね。
わたしも思わず一緒に記念写真撮っちゃった。
わたしより、うさビーのほうが喜んでいたかも?
カゴは、ポーランドでも暮らしのなかで、とても身近な存在。さりげなく素敵に、カゴを暮らしに取り入れていきたいですね。
(次回へつづく)
旅する雑貨屋「Hin plus」
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